介護福祉士からのキャリアアップで注目したい職種は、ケアマネージャーだ。ケアマネージャーは、ケアプランを作成するほか、要介護認定の書類作成なども担う。また、その他にも、ケアマネージャーの重要な仕事の中には、要介護者やその家族への相談業務もある。介護を必要とする人やその家族は、何らかの悩みを抱えているケースが少なくない。そのため、ケアマネージャーは介護に関する悩みを聞き、解決のための提案や専門家への橋渡しなどを行うのだ。
そんなケアマネージャーの仕事をこなすためには、介護の制度やサービス内容に関する専門的な知識が必要だ。また、介護福祉士として介護の仕事に従事し、得てきた経験もケアマネージャーには欠かせない。さらに、相談業務では、適切なアドバイスを行うために、心理学などの知識を習得する事も求められる。悩みを抱えている要介護者やその家族からの相談に乗るには、心理学の正しい知識を身につけ、相手の心理状態を把握できた方が有利だからだ。
それから、ケアマネージャーは、介護スタッフと共に働いたり、介護を必要とする人やその家族、医療や福祉の関係者などと接する機会も多いので、コミュニケーション能力も重要になる。そのため、社交的で向上心のある人でなければ務まらないだろう。ケアマネージャーは、介護サービスを受ける方の生活を左右しかねない大切なポジションにいるので、大きな責任も担わなければならない。したがって、やりがいは大きいが、容易な仕事ではないのだ。